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VBA イミディエイトウィンドウ [VBA]

 プログラムのテストやデバッグを行う際、イミディエイトウィンドウを利用すると便利です。
 イミディエイトウィンドウの使い方を、いくつか紹介します。

○イミディエイトウィンドウの表示方法
 まず、Visual Bsic Editorを起動します。
 リボンの「作成」-「Visual Basic」をクリックするか、キーボードから「Alt」+「F11」を押します。

 初期状態でウィンドウが表示されている場合もありますが、表示されていない場合は、

 メニューの「表示」-「イミディエイト ウィンドウ」をクリックします。
 または、キーボードから「Ctrl」+「G」を押します。

○プログラムから、イミディエイトウィンドウに出力する
 プログラム中で、「Debug.Print」メソッドを使用することで、イミディエイトウィンドウに任意の内容を表示することができます。

 上図のように、文字列や変数の内容を、イミディエイトウィンドウで確認することができます。
 処理の過程で、変数がどのように変化していくか確認する場合に便利です。

○イミディエイトウィンドウで処理を実行する
 プロクラムをきちんと作成しなくても、イミディエイトウィンドウから処理を実行することが出来ます。
 基本的には、実行したい内容をイミディエイトウィンドウ内に入力して、「Enter」キーを押します。
 「Enter」キーを押した行の内容が、実行されます。
 関数などを、試しに実行してみたい時に便利です。

 「beep」・「Enter」で、設定されている警告音が再生されます。
 「application.quit」・「Enter」で、ACCESSが終了します。
 一部イミディエイトウィンドウでは実行できない処理もあります。


 関数がどのような値を返すのか試す時にも便利です。
 「?」は「Debug.Print」を省略したものです。

 プログラムの実行中であれば、変数の値も参照できます。

 「Stop」ステートメントは、その行が実行されるときに、実行を中断してデバッグモードになります。ブレークポイントと同じ働きをします。
 変数の内容は、プログラムの実行中にしか存在しないので、当然プログラムの実行を中断しているときのみ参照できます。

○ACCESSのコントロールを参照する
 変数と同じように、フォームのコントロールもイミディエイトウィンドウから参照することができます。

 この場合も、デバッグモード中のみ参照できます。フォームが表示されている状態だけでは参照できません。

○プロシージャの実行
 Publicで定義されているプロシージャは、イミディエイトウィンドウから直接実行できます。

 「fncADD」というファンクションを、Publicで定義しています。
 このファンクションをテストしたい場合、通常であれば、呼び出すプログラムを準備して、そのプログラムから実行しないとできません。
 上記の例のような処理内容であれば、イミディエイトウィンドウから直接引数を与えて実行し、イミディエイトウィンドウで結果を確認することができます。
 イミディエイトウィンドウで実行するためには、プロシージャをPublicで定義する必要がありますが、プロシージャをPublicで定義するのが適切かどうかは別です。
 Publicである必要がなければ、イミディエイトウィンドウで実行するときのみPublicに設定して、終わったらPrivateに戻しましょう。


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