システム設計の話 その5・経理売上報告書の詳細 [システム設計の話]
前回の「その4」では、「納品書」の内容確認を行いました。
「売上伝票」は「納品伝票」とほぼ同じということにしておきます。
今回は、「経理売上報告書」の詳細を確認します。
「経理売上報告書」は、既存の帳票ではなく、システム化により新規に導入する帳票となっています。どういう帳票が必要なのかを考えるために、そのバックグラウンドをおさらいします。
「その2」で業務内容を確認したとおり、現在の作業の仕方は、営業担当者が1ヶ月分の売上伝票を集めて、それを経理担当者に渡すようになっています。
経理担当者は、受け取った売上伝票から顧客別に売上金額を拾って、売掛管理や、請求処理を行っている、と推測されます。
この作業に必要な情報は、現状作業に使っている売上伝票の内容すべてでは無いようです。
そして、経理担当者から、経理の作業に必要な情報や、どんなものが作業効率がよいかをヒアリングします。
その結果を、以下のように決めてみます。
必要な情報は、売上先の顧客、売上日、売上日ごとの売上金額(合計で商品別の明細は不要)、顧客ごとの売上合計。
最後に売上金額の総合計が欲しい。
と言う感じにしてみます。
たぶん、経理(簿記)では、顧客と日付と金額の世界だと思うので、実際もこんな感じだと思います。
今回は帳票だけしか考えませんが、経理のシステムで取り込めるCSVデータを出力してっていう要望はよくあります。
これで、まったく形のなかった新規の「経理売上報告書」のイメージが、なんとなくできてきました。ここでざっくりイメージを作ろうかと思いましたが、それは帳票設計でやろうと思います。
次は、「売上実績表」を考えます。